月例句会日: | 毎月第3火曜日 午後 |
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会場: | 双日社友会会議室 |
会費: | ¥2,000 /年 (事務費等) |
連絡先: | 宇治田 薫 |
「俳句の会」いろは句会
佐藤 英二
長寿の「いろは句会」句集を今回もお届けします。当句会は本年3月には無事
第400回という節目を迎える事が出来ました。
本年 1 月には当句会会員の山田珠眞子様が闘病の結果逝去されるという悲しい
出来事もありましたが、新たにお二人の会員も迎えることも出来ました。
従来の雑談を交わしながらの対面句会に一日も早く戻れる日を祈りながら、今
回も各会員の自薦句(昨年10月〜本年3月)3句をお届けします。(氏名は
50音順)
山田様の句はご家族の了解も得て遺作として掲載を致しました。
人情の厚きふるさと水温む 標的は物価高なり鬼の豆 喪の便り日毎に届く虎落笛 |
宇治田薫風 |
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きのふより色濃き筑波春立ちぬ 幼子の絵本の会話秋日和 朝霧や村落包む鳥の声 |
久保田悦子 |
この恋も卒業するはと君は云ふ 墓地の秋父母の辿りし道思ふ 冬将軍嫌われてなほ居座りぬ |
佐藤 英二 |
立春や改札出れば人の波 菜の花の広がる先に青き富士 晴れの日に夢をいだきて卒業す |
下川 泰子 |
ひと日またかく暮れゆけり福寿草 笹船の紅葉を乗せて橋くぐる 暮れ残る色無き庭に石蕗の花 |
福島 有恒 |
三福を詣で茶房の客となり 春薄暮肩寄するともかはすとも 藷蔓を引き合ふ子らの赤き頬 |
藤野 徳子 |
明日発てる子の部屋に咲くヒヤシンス わが居場所求め真白き日記買ふ 葱一本握りて祖父の小手一本 |
堀部 暁 |
秋灯窓ひとつずつに物語 行き過ぎて更に香を益す金木犀 落ち葉掃く姿絵になる美術館 |
山田 珠真子 |
以上
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